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アマチュアリズム宣言 本屋アルゼンチンはアマチュアという言葉を好んで使います。 一部のプロの研究者のための本屋ではありません。各々の現場で、日々のルーチンに流されることに飽き足らず、ちょっと違った「ものの見方」を試みようとする、探究心を持ったアマチュアに向けた本屋でありたいからです。 アマチュアこそが大胆にものを考え、言える立場にあるのだ、とわれわれは考えます。学問にしろ、ビジネスにしろ、行政にしろ、専門として「やり過ぎる」と頭が硬直化してかえってそれが本来果たすべき本質を見失ってしまう。黒澤明の名画『生きる』の主人公のように、役場の書類の山から一歩外に出て、公園のブランコに乗ってみることで、人がどんなことを求めているのか、当たり前の世界の風景に出会うのだ。心理学にしても、それを本職とする研究者が「こころ」を専売特許のように自分たちで独占するのは、大いなる勘違いである。そこを崩さないと、リアリティのある心理学は世の中に出ていかないのではないか。そんなことを考えます。 比較するのはおこがましいでしょうが、フロイトやヴィゴツキーも心理学に関してはアマチュアだったはずです。前者は、医学を修め、神経生理の実験をやったのち町医者として開業した医学畑の人であったし、後者は、シェークスピアについて卒業論文を書いた後、法学などを経由して障害をもつ子ども達の教育に従事することから心理学の研究を始めています。20世紀を代表する哲学者、ウィトゲンシュタインにしても、航空工学を専攻した人でした。その彼が晩年に達した理解によれば、言葉はわれわれ全てに開かれています。 プロっぽい言葉を並べてみましたが、これからの時代はアマチュアの時代です。アマでどこまでいけるか。世の中見渡してみると、アマチュアだらけです。アマがもっとも手触り感をもって、社会をみつめられる。 本屋アルゼンチンはアマチュアをもっとも応援する本屋としてここに宣言いたします。